双華真月 ~ラグナル防衛大戦争~
「これで終いだ。魔神」
コルマが孝美赦偃月を天に突く。
「我が精霊よ。指令だ。
腐った魔神を生かすことは許さん。
罪深きものには裁きを下す。」
冷たく放つその言葉に俺はなにも言えない。
「光の裁きを!
光天彗刃陣(こうてんすいばじん)!」
そのコルマの言葉により空より無数の光の刃が魔神カボイラに向かっていく。
二年ぶりに見たな。この技。
光の刃は魔神カボイラに命中し、それが無数に重なっていき、悲鳴と共に姿が無くなる。
「ーーー殺っ!!」
冷たい口調と共に爆破。
光の刃と魔神カボイラは光輝く粉のように散った。
コルマにやられたな。
自然と笑みが出る。
やっぱコルマは強い。そして賢い。
「俺も……見習わねえとな」
立ち上がり様そう口にする。
「言っただろ?ロディン
殺したいのはお前だけじゃないと」
コルマの言葉にわくわく感が沸き立つ。
俺は……こいつと共に魔神を倒すと。