双華真月 ~ラグナル防衛大戦争~
「ロディン、これからどうする?」
魔神カボイラとの戦闘が終わって間もなく、コルマの言葉に向く。
「さあな。どのみち二人だ。
出来ることは限られてる」
そう。二人だけとなると出来ることは限られてくる。
さっきはコルマの頭脳と判断力によって俺は助かった。
とは言え、魔神と戦って分かったが力の差が違いすぎる。
コルマは裏をかいて魔神を倒してはいたが……
いや、そんなことを言ってる場合ではないか。
「ここから南に行けばホルターン村があるはずだ」
ホルターン村だと?俺はコルマの言葉に目が点になりながら問いかける。
「ああ。他の二人を探すならホルターン村だ。あいつらの故郷はあの村だからな」
ホルターン村か。
ここハザベル村の南に位置する村。
最近は景気がいいと情報もある。
まだ被害はないということか。
苦虫を噛み締めるような気分だが、いって二人を探さんとな。
そう思うと同時に俺とコルマはホルターン村に続く南の門へと重い足を動かしたのだった。