イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
1LDKのアパートに帰り、ひとまずソファーにぼすんと身を預ける。なんだか今日は、身体より頭の方が疲れた。
いまいち気分が上がらず、ビールでも飲もうかと腰を上げると、ふたつのランチバッグが目に入る。そうだった、お弁当箱を洗わなければ。
それを持ってキッチンへ向かい、まず自分の赤いお弁当箱を取り出した。一緒にお昼を過ごした早乙女くんのことを思い出し、自然と頬が緩む。
彼、本当にいい人だったな。可愛くて癒し系で。今度ふみかも誘って、同期会を開こうか。
そんなことを考えつつ、もうひとつのお弁当箱を取り出した瞬間、何かがひらりと落ちた。
「…………ん?」
お弁当箱の上に乗っていたらしい、一枚の紙切れ。それを拾い上げた私は、目を見開いた。
“美味かったよ。ありがとう。また頼む”
少し右肩上がりの、綺麗な文字に目を奪われる。
そして、すぐに胸がきゅうぅっと締めつけられて、息ができなくなるくらい喜びが湧き上がってきた。
部長……ちゃんと一言残してくれていたんだ。
どうしよう。ヤバい。たったこれだけのことなのに、何でこんなに──
「嬉しい……!」
両手に持った彼からのそれで、叫びそうになる口を塞ぐ。
今日一日のもやもやした気持ちは一瞬で吹き飛んでしまい、代わりに胸をキュンキュンさせて、私はしばらく彼の字を見つめていた。
いまいち気分が上がらず、ビールでも飲もうかと腰を上げると、ふたつのランチバッグが目に入る。そうだった、お弁当箱を洗わなければ。
それを持ってキッチンへ向かい、まず自分の赤いお弁当箱を取り出した。一緒にお昼を過ごした早乙女くんのことを思い出し、自然と頬が緩む。
彼、本当にいい人だったな。可愛くて癒し系で。今度ふみかも誘って、同期会を開こうか。
そんなことを考えつつ、もうひとつのお弁当箱を取り出した瞬間、何かがひらりと落ちた。
「…………ん?」
お弁当箱の上に乗っていたらしい、一枚の紙切れ。それを拾い上げた私は、目を見開いた。
“美味かったよ。ありがとう。また頼む”
少し右肩上がりの、綺麗な文字に目を奪われる。
そして、すぐに胸がきゅうぅっと締めつけられて、息ができなくなるくらい喜びが湧き上がってきた。
部長……ちゃんと一言残してくれていたんだ。
どうしよう。ヤバい。たったこれだけのことなのに、何でこんなに──
「嬉しい……!」
両手に持った彼からのそれで、叫びそうになる口を塞ぐ。
今日一日のもやもやした気持ちは一瞬で吹き飛んでしまい、代わりに胸をキュンキュンさせて、私はしばらく彼の字を見つめていた。