イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「酔ったか?」
「あ、いえ全然! さすが都会はビルが高いなーと」
首都高を走る車の窓から見えるのは、私の地元とは明らかに違う景色。空を遮るほどの密集した高層ビルを指差して、えへっと笑ってみせた。
「田舎者」と言って薄く笑った部長は、目線を前に戻して缶コーヒーを口につける。白いシャツに黒のテーラードジャケットを羽織った姿も、文句なしに素敵だ。
なぜ私服姿の彼と一緒に東京にいるのかというと、今日はご褒美の一日だから。
この間の展示会が終わった後、部長は私に驚きの提案をしてきた。“頑張ってくれたご褒美に、どこか好きな所へ連れていってやろうか”と。
その瞬間、私の脳内は一面お花畑になり、もちろん二つ返事でOKした。
だって、これはデートなのだから。好きな人を独占できる、またとないチャンス!
すっかり恋に落ちた私は、彼に結婚願望を持たせるなんてことは頭から抜けていて、単に自分が一緒にいたいという乙女な気持ちでいっぱいだった。
場所はどこでもいいと言われたけれど、悩みすぎて決められず。デートっぽい場所がいいと恥ずかしげもなく要望を出したら、部長がさくっと決めてくれたのが東京・お台場。
デートの定番だし、私達が住む街から高速で一時間半程度で行けるから、距離的にもちょうどいいと。
「あ、いえ全然! さすが都会はビルが高いなーと」
首都高を走る車の窓から見えるのは、私の地元とは明らかに違う景色。空を遮るほどの密集した高層ビルを指差して、えへっと笑ってみせた。
「田舎者」と言って薄く笑った部長は、目線を前に戻して缶コーヒーを口につける。白いシャツに黒のテーラードジャケットを羽織った姿も、文句なしに素敵だ。
なぜ私服姿の彼と一緒に東京にいるのかというと、今日はご褒美の一日だから。
この間の展示会が終わった後、部長は私に驚きの提案をしてきた。“頑張ってくれたご褒美に、どこか好きな所へ連れていってやろうか”と。
その瞬間、私の脳内は一面お花畑になり、もちろん二つ返事でOKした。
だって、これはデートなのだから。好きな人を独占できる、またとないチャンス!
すっかり恋に落ちた私は、彼に結婚願望を持たせるなんてことは頭から抜けていて、単に自分が一緒にいたいという乙女な気持ちでいっぱいだった。
場所はどこでもいいと言われたけれど、悩みすぎて決められず。デートっぽい場所がいいと恥ずかしげもなく要望を出したら、部長がさくっと決めてくれたのが東京・お台場。
デートの定番だし、私達が住む街から高速で一時間半程度で行けるから、距離的にもちょうどいいと。