イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
この間飲みに行った時、最後の方は“一葉ちゃん”と呼んでくれるようになっていた彼女。一緒に箱を抱える私に、「ありがとー!」と言ってにっこり笑った。
ふたりでそれを持ち上げ荷台に乗せると、本庄さんはふぅと息を吐いて、また私にお礼を言う。
「ありがとね、助かった」
「いえ! 配送は力仕事が多くて大変ですね」
配送部はほとんどが男性で、女性は本庄さんの他にひとりいるだけ。重い荷物もたくさんあるし、運転するのはトラックが主だから、男性の方が需要があるらしい。
そんな中、男性と同じように働く本庄さんは本当に尊敬する。
「荷物運びはいつも男達にやらせて、私は運転担当なんだけどさ。今日は荷物多くて人が足りないから仕方なく、ね」
かったるそうに言う彼女だけど、そうやってうまく業務をこなしているんだな、と私は納得していた。本庄さんに頼まれたら、喜んで引き受ける社員は多そうだもの。
すると、彼女は何かを思い出したように口を開く。
「ねぇ、一葉ちゃん」
「はい?」
何か話そうとしたものの、本庄さんは私と目を見合ってしばし一時停止する。
「…………やっぱり何でもない」
「何ですか、すごい気になっちゃうじゃないですか」
ふいっと顔を背ける彼女の両腕を、正面から掴む私。
そんな中途半端に言われたら、気になって聞かずにはいられないですって!
ふたりでそれを持ち上げ荷台に乗せると、本庄さんはふぅと息を吐いて、また私にお礼を言う。
「ありがとね、助かった」
「いえ! 配送は力仕事が多くて大変ですね」
配送部はほとんどが男性で、女性は本庄さんの他にひとりいるだけ。重い荷物もたくさんあるし、運転するのはトラックが主だから、男性の方が需要があるらしい。
そんな中、男性と同じように働く本庄さんは本当に尊敬する。
「荷物運びはいつも男達にやらせて、私は運転担当なんだけどさ。今日は荷物多くて人が足りないから仕方なく、ね」
かったるそうに言う彼女だけど、そうやってうまく業務をこなしているんだな、と私は納得していた。本庄さんに頼まれたら、喜んで引き受ける社員は多そうだもの。
すると、彼女は何かを思い出したように口を開く。
「ねぇ、一葉ちゃん」
「はい?」
何か話そうとしたものの、本庄さんは私と目を見合ってしばし一時停止する。
「…………やっぱり何でもない」
「何ですか、すごい気になっちゃうじゃないですか」
ふいっと顔を背ける彼女の両腕を、正面から掴む私。
そんな中途半端に言われたら、気になって聞かずにはいられないですって!