イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
それにしても、今の彼女の言い方はまるで……。
「本庄さん、もしかして愛人経験アリですか?」
聞いてもいいものかどうかと悩み出した直後、ふみかが何のためらいもなく言い放った。本庄さんとはほとんど喋ったことはないはずなのに……この子のあっけらかんとした性格には感心する。
しかし、本庄さんも特に気にせず、むしろちょっと得意げな顔で答える。
「まぁね。もう学生時代の話だけど」
「えぇー超聞きたいです、その話! ついでに誰か紹介してください!」
「あら、彼氏いないの? おひとり様同士、仲良くやれそうね」
意気投合したらしいふたりは、どんどん話が転がり、“今度合コンしよう”というところに行き着いた。
本庄さんは紹介できそうな男の写メを見せてあげると言い、スマホが置いたままの彼女の席へ、ふみかも一緒に向かうことに。
楽しそう……だけど、輪に入れないことにちょっぴり寂しさを感じてしまう。決して誰か紹介してほしいわけではないのだけど。
結局、私とふたりきりになってしまった早乙女くんも腰を上げようとする。
「じゃあ、僕も戻ろうかな」
「早乙女くんも行っちゃうの?」
なんとなくひとりで残されたくなくて、眉を下げて彼を見上げる。
彼は、一瞬開いた目を少し困ったように泳がせ、クセのある柔らかそうな前髪を掻き上げた。
「本庄さん、もしかして愛人経験アリですか?」
聞いてもいいものかどうかと悩み出した直後、ふみかが何のためらいもなく言い放った。本庄さんとはほとんど喋ったことはないはずなのに……この子のあっけらかんとした性格には感心する。
しかし、本庄さんも特に気にせず、むしろちょっと得意げな顔で答える。
「まぁね。もう学生時代の話だけど」
「えぇー超聞きたいです、その話! ついでに誰か紹介してください!」
「あら、彼氏いないの? おひとり様同士、仲良くやれそうね」
意気投合したらしいふたりは、どんどん話が転がり、“今度合コンしよう”というところに行き着いた。
本庄さんは紹介できそうな男の写メを見せてあげると言い、スマホが置いたままの彼女の席へ、ふみかも一緒に向かうことに。
楽しそう……だけど、輪に入れないことにちょっぴり寂しさを感じてしまう。決して誰か紹介してほしいわけではないのだけど。
結局、私とふたりきりになってしまった早乙女くんも腰を上げようとする。
「じゃあ、僕も戻ろうかな」
「早乙女くんも行っちゃうの?」
なんとなくひとりで残されたくなくて、眉を下げて彼を見上げる。
彼は、一瞬開いた目を少し困ったように泳がせ、クセのある柔らかそうな前髪を掻き上げた。