イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
ひとり凝視してしまっている私の目に、彼女をものともせず、平然とパソコンに向かう部長が映る。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいーい?」
「他あたってくれ」
「ダメなの、あなたじゃなきゃ!」
「うぜぇ」
きゅっと眉根を寄せる部長だけど、彼女は特に気にせず、仕事のことで話し始めた。私の隣では、中谷さんが呆れたように呟く。
「今日も賑やかね~……」
「ど、どなたですか?」
仕事をしなければいけないのに手につかなくて、こそっと問い掛けると、中谷さんはぱっと目を開く。
「そっか、一葉ちゃん知らないのね! 配送部の本庄(ほんじょう)さんよ。部長のことがかなりお気に入りで、ああやってたびたび乗り込んでくるの。私達はもう知らんぷりしてるんだけど」
「配送部の本庄さん……」
反すうしながら頭にインプットする私に、中谷さんは真面目な顔をしてこう忠告した。
「ここに奥さんがいるっていうのに、失礼というか無神経というか……。部長は浮気するような人じゃないと思うけど、一応気をつけた方がいいわよ」
あぁ……そういえば私達のこと、言おうとして寸止めしたままだった。
部長が本庄さんとどうなろうと、私は口出しするつもりはないんですよ……。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいーい?」
「他あたってくれ」
「ダメなの、あなたじゃなきゃ!」
「うぜぇ」
きゅっと眉根を寄せる部長だけど、彼女は特に気にせず、仕事のことで話し始めた。私の隣では、中谷さんが呆れたように呟く。
「今日も賑やかね~……」
「ど、どなたですか?」
仕事をしなければいけないのに手につかなくて、こそっと問い掛けると、中谷さんはぱっと目を開く。
「そっか、一葉ちゃん知らないのね! 配送部の本庄(ほんじょう)さんよ。部長のことがかなりお気に入りで、ああやってたびたび乗り込んでくるの。私達はもう知らんぷりしてるんだけど」
「配送部の本庄さん……」
反すうしながら頭にインプットする私に、中谷さんは真面目な顔をしてこう忠告した。
「ここに奥さんがいるっていうのに、失礼というか無神経というか……。部長は浮気するような人じゃないと思うけど、一応気をつけた方がいいわよ」
あぁ……そういえば私達のこと、言おうとして寸止めしたままだった。
部長が本庄さんとどうなろうと、私は口出しするつもりはないんですよ……。