イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
桐絵は、兄貴の好みに合わせたのか、フェミニンで上品な服装をすることが多くなり、短めだった髪も伸ばして落ち着いた色になった。
俺と付き合っていた頃に比べて、彼女は格段に綺麗になったと思う。俺はほとんど干渉せず、外見も遊びも桐絵の自由にしていたせいだろうか。
見た目はいい女になったが、次第にあの無邪気な笑顔を見る頻度が少なくなっている──。
俺がそのことに気付いたのは、ふたりが結婚二年目を迎える頃。何かあったのかと心配になり、桐絵を誘ってみることにした。
そこで、彼女はとても苦しそうな顔で悩みを吐露し始めた。
『遥一は、私がレストランで働いているのを良く思ってないの』と。
レストランでの仕事は、時間が不規則で体力勝負でもある。それに、もし子供ができた時につわりがあったら、調理の仕事は厳しいだろう。
早く子供が欲しいと願っている兄貴は、それも懸念して、レストランは辞めて専業主婦かパートになってほしいと言ってきたらしい。
しかし、桐絵は大好きな調理の仕事を辞めたくはなく、まだ子供も考えていないとのこと。この意見の相違が生まれてから、ぎくしゃくし始めてしまったようだ。
桐絵はなんとか兄貴との仲を元通りにしようと、なるべく休みを合わせたり、彼の好みに外見を変えたりした。
それでも、仕事と子作りに関してはお互いの言い分を譲らず、平行線を辿る一方だという。
俺と付き合っていた頃に比べて、彼女は格段に綺麗になったと思う。俺はほとんど干渉せず、外見も遊びも桐絵の自由にしていたせいだろうか。
見た目はいい女になったが、次第にあの無邪気な笑顔を見る頻度が少なくなっている──。
俺がそのことに気付いたのは、ふたりが結婚二年目を迎える頃。何かあったのかと心配になり、桐絵を誘ってみることにした。
そこで、彼女はとても苦しそうな顔で悩みを吐露し始めた。
『遥一は、私がレストランで働いているのを良く思ってないの』と。
レストランでの仕事は、時間が不規則で体力勝負でもある。それに、もし子供ができた時につわりがあったら、調理の仕事は厳しいだろう。
早く子供が欲しいと願っている兄貴は、それも懸念して、レストランは辞めて専業主婦かパートになってほしいと言ってきたらしい。
しかし、桐絵は大好きな調理の仕事を辞めたくはなく、まだ子供も考えていないとのこと。この意見の相違が生まれてから、ぎくしゃくし始めてしまったようだ。
桐絵はなんとか兄貴との仲を元通りにしようと、なるべく休みを合わせたり、彼の好みに外見を変えたりした。
それでも、仕事と子作りに関してはお互いの言い分を譲らず、平行線を辿る一方だという。