イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
まさかこんな一面を見せられて、介抱するハメになるとは。
面倒なことになったと頭を抱えるが、かいま見えたあどけない寝顔は素直に愛らしいと思ったし、不思議と憎めない。
……ま、ふにゃふにゃの一葉にのしかかられながらアパートまで連れていくのは大変だったが。
彼女を支えて、なんとか玄関の前にたどり着く。そこで、バッグの中に鍵が見えているにも関わらず、「あれれ~?」と言いながら探り続ける彼女を見兼ねて、チャームが付いたそれを取り、鍵を開けた。
靴を脱いで上がり、一葉の肩を抱きながら中を見回す。寝室らしき部屋を見付けると、そこへ彼女を放り込んだ。
「ほら、さっさと寝ろ」
「一緒にどうれすかぁ~?」
「酒臭い女と寝れるか」
正直につっこむと、彼女はけらけらと笑ってベッドにダイブした。
よし、これであとは鍵掛けて郵便受けに入れときゃいいな。
その旨を一言書いておくため、ビジネスバッグからメモ帳とペンを取り出していると、仰向けに寝転がる一葉がむにゃむにゃと何か言っている。
「ぶちょーと結婚する人は……幸せれすねぇ」
突然そんな言葉が聞こえてきて、鼻で笑いながら返す。
「何でだよ」
「だって……優しいから」
面倒なことになったと頭を抱えるが、かいま見えたあどけない寝顔は素直に愛らしいと思ったし、不思議と憎めない。
……ま、ふにゃふにゃの一葉にのしかかられながらアパートまで連れていくのは大変だったが。
彼女を支えて、なんとか玄関の前にたどり着く。そこで、バッグの中に鍵が見えているにも関わらず、「あれれ~?」と言いながら探り続ける彼女を見兼ねて、チャームが付いたそれを取り、鍵を開けた。
靴を脱いで上がり、一葉の肩を抱きながら中を見回す。寝室らしき部屋を見付けると、そこへ彼女を放り込んだ。
「ほら、さっさと寝ろ」
「一緒にどうれすかぁ~?」
「酒臭い女と寝れるか」
正直につっこむと、彼女はけらけらと笑ってベッドにダイブした。
よし、これであとは鍵掛けて郵便受けに入れときゃいいな。
その旨を一言書いておくため、ビジネスバッグからメモ帳とペンを取り出していると、仰向けに寝転がる一葉がむにゃむにゃと何か言っている。
「ぶちょーと結婚する人は……幸せれすねぇ」
突然そんな言葉が聞こえてきて、鼻で笑いながら返す。
「何でだよ」
「だって……優しいから」