イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
昼休みに一葉と話し、俺はここ数日考えていた、ある計画を実行することに決めた。
そのための準備もしたいが、もちろん今日の業務は遂行しなければいけない。
午後はフロアの奥にある応接スペースでメーカーの担当者と会っていた。話が終わり担当者を見送ったのは、午後三時を回った頃。
まだ外回りに出ている社員も多いフロアを見回すと、タイミング良く早乙女がいる。彼が担当している取引先に、さっそく商品を売り込んでもらうか。
「早乙女、今ちょっといいか?」
彼のデスクに近付き、声を掛けた。
ぱっと顔を上げた彼は、一瞬警戒するような様子を見せたが、「あ、はい。大丈夫です」と言い腰を上げる。
当然、お互い仕事にプライベートは持ち込まない。まだ資料が残ったままになっていた応接スペースに促し、普段と変わらない調子で打ち合わせを始めた。
その件が終わった直後、向かいのソファーに座る彼が、神妙な面持ちでこう切り出した。
「すみません、僕も話があります。仕事とは何の関係もないんですけど」
何のことかはすぐにわかり、ひとつ息を吐く。
ここはガラス張りになっているから中が見えるが、仕切られた空間だから、よっぽど大きな声でなければ話が漏れ聞こえることはない。
そのための準備もしたいが、もちろん今日の業務は遂行しなければいけない。
午後はフロアの奥にある応接スペースでメーカーの担当者と会っていた。話が終わり担当者を見送ったのは、午後三時を回った頃。
まだ外回りに出ている社員も多いフロアを見回すと、タイミング良く早乙女がいる。彼が担当している取引先に、さっそく商品を売り込んでもらうか。
「早乙女、今ちょっといいか?」
彼のデスクに近付き、声を掛けた。
ぱっと顔を上げた彼は、一瞬警戒するような様子を見せたが、「あ、はい。大丈夫です」と言い腰を上げる。
当然、お互い仕事にプライベートは持ち込まない。まだ資料が残ったままになっていた応接スペースに促し、普段と変わらない調子で打ち合わせを始めた。
その件が終わった直後、向かいのソファーに座る彼が、神妙な面持ちでこう切り出した。
「すみません、僕も話があります。仕事とは何の関係もないんですけど」
何のことかはすぐにわかり、ひとつ息を吐く。
ここはガラス張りになっているから中が見えるが、仕切られた空間だから、よっぽど大きな声でなければ話が漏れ聞こえることはない。