イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
あぁ、だからこうして誘ってくれたのよね。それにも納得だけど、ここでまで嘘はつけない。
「あの、それが、結婚なんて話は毛頭なくって、それ以前に付き合ってすらないんです……」
肩をすくめて打ち明けると、桐絵さんは目をぱちぱちとしばたたかせる。
しかし、それほど驚いた様子もなく、私をまじまじと見つめてこんなことを言う。
「でも、あなたは好きなんでしょう?」
ドッキン!と心臓が跳ね、ぼぼぼっと顔が火照っていく。なぜおわかりで……。
目を泳がせ、口をぱくぱくさせる私を見て、桐絵さんはぷっと吹き出した。
「答えを聞くまでもなさそうね」
クスクスと笑って温かいハーブティーに口をつける彼女。あっさりとバレてしまった私は脱力する。
こんな単純な私が、よく偽装夫婦なんてやっていられるな……。
でもこうなったら、包み隠さず言ってしまってもいいだろうか。これまで散々悩んだことを、吐き出してしまいたい。
「……好きです、部長のこと。好きなんですけど、桐絵さんと元サヤに収まるんじゃないかなとか、いろいろ考えちゃってました」
苦笑を漏らして白状すると、桐絵さんは目を丸くしてカップを置く。
「あの、それが、結婚なんて話は毛頭なくって、それ以前に付き合ってすらないんです……」
肩をすくめて打ち明けると、桐絵さんは目をぱちぱちとしばたたかせる。
しかし、それほど驚いた様子もなく、私をまじまじと見つめてこんなことを言う。
「でも、あなたは好きなんでしょう?」
ドッキン!と心臓が跳ね、ぼぼぼっと顔が火照っていく。なぜおわかりで……。
目を泳がせ、口をぱくぱくさせる私を見て、桐絵さんはぷっと吹き出した。
「答えを聞くまでもなさそうね」
クスクスと笑って温かいハーブティーに口をつける彼女。あっさりとバレてしまった私は脱力する。
こんな単純な私が、よく偽装夫婦なんてやっていられるな……。
でもこうなったら、包み隠さず言ってしまってもいいだろうか。これまで散々悩んだことを、吐き出してしまいたい。
「……好きです、部長のこと。好きなんですけど、桐絵さんと元サヤに収まるんじゃないかなとか、いろいろ考えちゃってました」
苦笑を漏らして白状すると、桐絵さんは目を丸くしてカップを置く。