イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
こくこくと頷きながら、嗚咽混じりに「お願いします」と応えた。
安堵したように表情を緩ませる零士さんに、頭を引き寄せられ、再び優しく抱きしめられる。夢じゃないんだ、本当に……。
周りの人の視線も気にせず、私は涙が落ち着くまで彼の腕の中で目を閉じていた。
こんなにロマンチックな場所で、素敵な指輪と一緒にプロポーズしてもらえる日が本当に訪れるなんて、思いもしなかった。
さらっと指輪を渡された後に、こうやって抱きしめて愛のフレーズを囁いてくれるのも、まさに理想通りだし……
…………ん?
そこまで考えた私は、ふと後輩達から質問攻めにあった忘年会のことを思い出す。
『夜景を見ながら“やるよ”って指輪渡されて、なんだそのぶっきらぼうな感じは!と思ったら、ハグされて“結婚しよ”って』
零士さんはさっき、『夜景じゃないけど、これもアリか?』と言っていたっけ。……まさか。
ぱっと顔を上げ、優しい瞳で私を見下ろす彼と目線を合わせる。
「零士さん、もしかして忘年会の時、私達の会話聞いてました?」
問い掛けると、一瞬キョトンとした彼は、「何のことだ」と言って不敵な笑みを見せた。
このちょっぴり含みのある笑み……きっとそう、私が言ったのを聞いていたんだ。
安堵したように表情を緩ませる零士さんに、頭を引き寄せられ、再び優しく抱きしめられる。夢じゃないんだ、本当に……。
周りの人の視線も気にせず、私は涙が落ち着くまで彼の腕の中で目を閉じていた。
こんなにロマンチックな場所で、素敵な指輪と一緒にプロポーズしてもらえる日が本当に訪れるなんて、思いもしなかった。
さらっと指輪を渡された後に、こうやって抱きしめて愛のフレーズを囁いてくれるのも、まさに理想通りだし……
…………ん?
そこまで考えた私は、ふと後輩達から質問攻めにあった忘年会のことを思い出す。
『夜景を見ながら“やるよ”って指輪渡されて、なんだそのぶっきらぼうな感じは!と思ったら、ハグされて“結婚しよ”って』
零士さんはさっき、『夜景じゃないけど、これもアリか?』と言っていたっけ。……まさか。
ぱっと顔を上げ、優しい瞳で私を見下ろす彼と目線を合わせる。
「零士さん、もしかして忘年会の時、私達の会話聞いてました?」
問い掛けると、一瞬キョトンとした彼は、「何のことだ」と言って不敵な笑みを見せた。
このちょっぴり含みのある笑み……きっとそう、私が言ったのを聞いていたんだ。