イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
いつの間にか園内を一周していて、目の前にはゲートの向こうに暗闇が広がる。ロマンチックな余韻を残して駐車場に向かいながら、零士さんはこんな一言を口にする。
「まだだろ」
「えっ?」
何が“まだ”なのか、すぐにはわからず、隣を振り仰いだ。夜空の星を背負った彼は、どこか妖艶さを感じる瞳で私を見下ろす。
「まだ、一葉の全部は俺のものにしてない」
そう言われて数秒後、意味を理解した私の顔は、ぼっと熱くなった。
そういえば、まだ結婚生活において大事なことで、シミュレーションしていなかったことがあるじゃない!
駐車場の途中で思わず足を止めてしまった私に、零士さんが少し身体を屈めて顔を近付ける。
「……身体も愛されなくていいのか?」
耳元で響く、セクシーな誘惑の声に、ドッキン!と激しく心臓が飛び上がった。
そんなの、答えは決まっているけど恥ずかしすぎますって……。
熟れた苺みたいに真っ赤になっているだろう顔を俯かせると、零士さんはクスッと笑う。
「ま、嫌っていう選択肢はないけどな」
また出ましたよ、黒い発言が!
とは言え、こんな強引さはちょっぴり嬉しくもある。でもただ従うだけじゃなくて、私もちゃんと伝えなくちゃ。自分の意志を。
「まだだろ」
「えっ?」
何が“まだ”なのか、すぐにはわからず、隣を振り仰いだ。夜空の星を背負った彼は、どこか妖艶さを感じる瞳で私を見下ろす。
「まだ、一葉の全部は俺のものにしてない」
そう言われて数秒後、意味を理解した私の顔は、ぼっと熱くなった。
そういえば、まだ結婚生活において大事なことで、シミュレーションしていなかったことがあるじゃない!
駐車場の途中で思わず足を止めてしまった私に、零士さんが少し身体を屈めて顔を近付ける。
「……身体も愛されなくていいのか?」
耳元で響く、セクシーな誘惑の声に、ドッキン!と激しく心臓が飛び上がった。
そんなの、答えは決まっているけど恥ずかしすぎますって……。
熟れた苺みたいに真っ赤になっているだろう顔を俯かせると、零士さんはクスッと笑う。
「ま、嫌っていう選択肢はないけどな」
また出ましたよ、黒い発言が!
とは言え、こんな強引さはちょっぴり嬉しくもある。でもただ従うだけじゃなくて、私もちゃんと伝えなくちゃ。自分の意志を。