イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「……愛されたい、です」
車に乗る直前、繋いだ手を離す前に呟いた。
真顔で私を見つめる彼を一瞬見上げ、少しだけ照れ笑いを浮かべると、すぐに助手席に乗り込む。
恥ずかしくて、そそくさとドアを閉めようとした瞬間、それを押さえて零士さんが私に接近してきた。
「っん──!」
あっという間に唇が奪われる。甘噛みみたいなキスをされて、びっくりしている間に唇は離れていった。
私がもたれるシートに手をついた彼は、初めてキスをした時と同じ、獣のような瞳で私を捕らえる。
「そうやって煽るのは俺だけにしてくれよ」
「っ、当たり前じゃないですか! ていうか、煽ったわけじゃ……!」
意図的にできるほど偏差値は上がってないですから!と言いたくなっていると、零士さんは呆れたような笑いを漏らしつつ言う。
「お前はもう少し自分の可愛さを自覚しろ」
……か、可愛さを? これって、褒められていると思っていい、のかな。
勝手にそう解釈して、ちょっぴり喜んでしまいそうになっているうちに、零士さんは運転席に回り、車を発進させる。
向かう先は、彼のマンション。ついにその時が訪れるのかと思うと、私の心臓は壊れそうなほど激しく脈打っていた。
車に乗る直前、繋いだ手を離す前に呟いた。
真顔で私を見つめる彼を一瞬見上げ、少しだけ照れ笑いを浮かべると、すぐに助手席に乗り込む。
恥ずかしくて、そそくさとドアを閉めようとした瞬間、それを押さえて零士さんが私に接近してきた。
「っん──!」
あっという間に唇が奪われる。甘噛みみたいなキスをされて、びっくりしている間に唇は離れていった。
私がもたれるシートに手をついた彼は、初めてキスをした時と同じ、獣のような瞳で私を捕らえる。
「そうやって煽るのは俺だけにしてくれよ」
「っ、当たり前じゃないですか! ていうか、煽ったわけじゃ……!」
意図的にできるほど偏差値は上がってないですから!と言いたくなっていると、零士さんは呆れたような笑いを漏らしつつ言う。
「お前はもう少し自分の可愛さを自覚しろ」
……か、可愛さを? これって、褒められていると思っていい、のかな。
勝手にそう解釈して、ちょっぴり喜んでしまいそうになっているうちに、零士さんは運転席に回り、車を発進させる。
向かう先は、彼のマンション。ついにその時が訪れるのかと思うと、私の心臓は壊れそうなほど激しく脈打っていた。