イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
そうしてゆっくり時間をかけて解きほぐされていった身体は、痛みに耐えながらなんとか彼を迎え入れた。


乱れる呼吸、上がる体温。ふたりのそれがひとつに重なる行為は、想像していたよりも、ずっとずっと幸せなものだった。

このまま、いつまでも溶け合っていたいと思うくらいに。



「離したくねぇな……」


呼吸を整えながら、身体の怠さと、覆いかぶさる愛しい重みを感じていると、私を抱きしめたまま零士さんが呟いた。

キュンと締めつけられる私の胸を枕にしている、ちょっぴり可愛い彼の髪を撫でる。

すると、何気ない調子でこんな一言が飛び出した。


「ここで一緒に暮らすか」


……少し遅れて、「えっ!?」と声を裏返らせる私。

もう同棲するの!? 嬉しすぎるけど、こんなに急でいいのかな……。


そんな私のためらいは、「夫婦になるんだから何の問題もねぇだろ」という零士さんの声であっさり消えていく。

そうだ……私達、本当に夫婦になるんだもんね。徐々に結婚が現実味を帯びてきて、顔がニヤけてしまう。


「すぐ荷造りします!」


張り切って言うと、上体を起こした零士さんは、ふっと柔らかな笑みをこぼして、甘いキスを落とした。


これから、こんな時間が毎日過ごせると思うと、幸せすぎてバチが当たりそうだ。

でも絶対、極上の結婚生活を送ってみせるんだから……!




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