イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「何がですか?」
しらばっくれる零士さんだけど、私は気が気じゃない。
『支店長にバレた時は終わる時だ』という、零士さんの言葉を思い出し、内心ハラハラしながらふたりに注目していると。
支店長は、ははっと笑ってこう言った。
「結婚式のことだよ~。いつ挙げるんだい?」
………けっ、こんしき? あぁなんだ、そのことだったのか……!
それを聞いて、私はほっと胸を撫で下ろしたけれど、社員皆にとっては予想外のことだったろう。
皆がぽかんとする中、零士さんはふっと笑みを漏らして口を開く。
「夏までには、と思ってます。俺の父が体調不良で見送ろうと思ってたんですが、最近奇跡的な回復を遂げまして」
なっ……ヨシさん、ピンピンしていたのに! もしかして、“式を挙げていないのはおかしい”という丸山さんのような疑いを晴らすために、理由をでっちあげたの?
さらりと出まかせを言ってのける部長様に苦笑していると、支店長は満面の笑みを浮かべて頷く。
「そうか、それは良かったなぁ! 坂本さんの花嫁姿も楽しみにしてるよ」
「あ、は、はい!」
急に振られて、反射的に返事をしてしまった。皆の視線が刺さっていたたまれない……。
しらばっくれる零士さんだけど、私は気が気じゃない。
『支店長にバレた時は終わる時だ』という、零士さんの言葉を思い出し、内心ハラハラしながらふたりに注目していると。
支店長は、ははっと笑ってこう言った。
「結婚式のことだよ~。いつ挙げるんだい?」
………けっ、こんしき? あぁなんだ、そのことだったのか……!
それを聞いて、私はほっと胸を撫で下ろしたけれど、社員皆にとっては予想外のことだったろう。
皆がぽかんとする中、零士さんはふっと笑みを漏らして口を開く。
「夏までには、と思ってます。俺の父が体調不良で見送ろうと思ってたんですが、最近奇跡的な回復を遂げまして」
なっ……ヨシさん、ピンピンしていたのに! もしかして、“式を挙げていないのはおかしい”という丸山さんのような疑いを晴らすために、理由をでっちあげたの?
さらりと出まかせを言ってのける部長様に苦笑していると、支店長は満面の笑みを浮かべて頷く。
「そうか、それは良かったなぁ! 坂本さんの花嫁姿も楽しみにしてるよ」
「あ、は、はい!」
急に振られて、反射的に返事をしてしまった。皆の視線が刺さっていたたまれない……。