イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「ふみかちゃん、交代~!」
「えっ?」
キョトンとする私達。どうやら、早乙女くんと席を交代しろということらしい。
何かピンときたのか、含み笑いするふみかは、私に「じゃ、指名入ったんでまた後で」と軽い調子で言い、カウンターへと向かっていった。
逆にこちらへ来た早乙女くんは、少し遠慮がちな笑みを浮かべる。
「ちょっと話したいんだけどいい?」
「あ、うん! もちろん」
頷くと、彼はふみかがいた席に腰を下ろした。資料室で話した時以来、仕事以外でしっかり話すことはなかったから、微妙な緊張感が漂う。
なんとなく姿勢を正し、ニ杯目のカクテルに口をつけていると、早乙女くんは少し目を伏せて口を開く。
「……僕、部長のことちょっと誤解してた」
「誤解?」
私はコトリとグラスを置き、伏し目がちなままの彼を見つめた。
「一葉ちゃんのこと大切に思ってないんじゃないかって疑ってたけど……この間、部長と話したらよくわかったんだ。あの人も、本当に一葉ちゃんのことが好きなんだなって」
零士さんと話を? いつしていたんだろう。
少し驚きつつ、切なげな笑みを浮かべる彼の話に耳を傾ける。
「ずっと羨ましかったんだ、部長のことが。仕事もできてカッコ良くて、その上僕の好きな人と結婚してるなんてさ……。憧れてるからこそ、そのうちの何かを奪いたくなった」
「えっ?」
キョトンとする私達。どうやら、早乙女くんと席を交代しろということらしい。
何かピンときたのか、含み笑いするふみかは、私に「じゃ、指名入ったんでまた後で」と軽い調子で言い、カウンターへと向かっていった。
逆にこちらへ来た早乙女くんは、少し遠慮がちな笑みを浮かべる。
「ちょっと話したいんだけどいい?」
「あ、うん! もちろん」
頷くと、彼はふみかがいた席に腰を下ろした。資料室で話した時以来、仕事以外でしっかり話すことはなかったから、微妙な緊張感が漂う。
なんとなく姿勢を正し、ニ杯目のカクテルに口をつけていると、早乙女くんは少し目を伏せて口を開く。
「……僕、部長のことちょっと誤解してた」
「誤解?」
私はコトリとグラスを置き、伏し目がちなままの彼を見つめた。
「一葉ちゃんのこと大切に思ってないんじゃないかって疑ってたけど……この間、部長と話したらよくわかったんだ。あの人も、本当に一葉ちゃんのことが好きなんだなって」
零士さんと話を? いつしていたんだろう。
少し驚きつつ、切なげな笑みを浮かべる彼の話に耳を傾ける。
「ずっと羨ましかったんだ、部長のことが。仕事もできてカッコ良くて、その上僕の好きな人と結婚してるなんてさ……。憧れてるからこそ、そのうちの何かを奪いたくなった」