イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
お母さんに半強制的に夕飯を食べさせられ、波月に戻ったのは午後八時過ぎ。これは毎回のことだから仕方ない。
皆もすでに夕飯を食べ終えたらしく、駅前のバーに場所を変えたと連絡が来た。そこへ向かうと、カジュアルだけど薄暗く雰囲気のいい店内に、盛り上がる女子三人の姿がある。
丸いテーブルを囲んでハイチェアに座る彼女達のうちのひとりが、私を見付けてぱっと表情を明るくし、手を振ってくれた。
「あっ、一葉ちゃん! やっと来た~」
「久しぶりー!」
私も笑顔で皆の中に入る。久々だけどノリは昔と変わっていなくて、すごく安心するし、すでに楽しい。
さっそくカクテルを頼んで、それぞれの近況や思い出話を面白おかしく話し合っていた。その時。
さっぱりした性格の香奈子(かなこ)が、「一葉もそろったから報告するけど」と前置きして、明日の予定を言うような調子でさらっと告げた。
「あたし、今度結婚するんだ」
突然のおめでたい報告に、一瞬ぽかんとした私達だけど、すぐにわぁっと歓喜の声を上げる。
「ほんとに!? おめでとう~!」
「相手、誰よ!? うちら知ってる人?」
興奮気味に身を乗り出す私達に、香奈子は少し照れたようにはにかんで答える。
皆もすでに夕飯を食べ終えたらしく、駅前のバーに場所を変えたと連絡が来た。そこへ向かうと、カジュアルだけど薄暗く雰囲気のいい店内に、盛り上がる女子三人の姿がある。
丸いテーブルを囲んでハイチェアに座る彼女達のうちのひとりが、私を見付けてぱっと表情を明るくし、手を振ってくれた。
「あっ、一葉ちゃん! やっと来た~」
「久しぶりー!」
私も笑顔で皆の中に入る。久々だけどノリは昔と変わっていなくて、すごく安心するし、すでに楽しい。
さっそくカクテルを頼んで、それぞれの近況や思い出話を面白おかしく話し合っていた。その時。
さっぱりした性格の香奈子(かなこ)が、「一葉もそろったから報告するけど」と前置きして、明日の予定を言うような調子でさらっと告げた。
「あたし、今度結婚するんだ」
突然のおめでたい報告に、一瞬ぽかんとした私達だけど、すぐにわぁっと歓喜の声を上げる。
「ほんとに!? おめでとう~!」
「相手、誰よ!? うちら知ってる人?」
興奮気味に身を乗り出す私達に、香奈子は少し照れたようにはにかんで答える。