イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
これまで、私もまったく彼氏がいなかったわけじゃない。
けれど、付き合うとすぐに結婚=婿に来てもらう、ということを意識してしまう私は、言動からそれが溢れ出ているようで、面倒がられてフラれるばかり。
おかげで、この歳までキスから先のことは経験したことがございません。つまり処女ですよ、純潔ですよ。
いっそのこと、彼氏なんて段階を踏まないで、結婚相手を探した方がいいんじゃないだろうか。
「もう婚活パーリーにれも行こっかな~……」
「一葉ちゃん、そんなに結婚したいんだ……。ていうか飲み過ぎ!」
今日のお誘いをしてくれた弥生(やよい)ちゃんが、まだ少しカクテルが残っていたグラスを、私の手から奪い取る。
あれからふたりは帰ってしまい、お客さんが増えてきたこともあって、カウンター席に移動した。そして飲んだくれた私は、ぐでんとカウンターに突っ伏している状態。
今日実家で言われたことも相まって、なんだかよくわからないけど飲みたい気分になっちゃったのよね……。
なかなか帰らない私に付き合ってくれるのは、弥生ちゃんのみとなってしまった。
彼女は心配そうに私の背中に手をあてる。
「ろれつ回ってないけど大丈夫?」
「うふふ、へーきへーき」
「本当に? 私、もうすぐバスの最終出ちゃうから帰るよ?」
けれど、付き合うとすぐに結婚=婿に来てもらう、ということを意識してしまう私は、言動からそれが溢れ出ているようで、面倒がられてフラれるばかり。
おかげで、この歳までキスから先のことは経験したことがございません。つまり処女ですよ、純潔ですよ。
いっそのこと、彼氏なんて段階を踏まないで、結婚相手を探した方がいいんじゃないだろうか。
「もう婚活パーリーにれも行こっかな~……」
「一葉ちゃん、そんなに結婚したいんだ……。ていうか飲み過ぎ!」
今日のお誘いをしてくれた弥生(やよい)ちゃんが、まだ少しカクテルが残っていたグラスを、私の手から奪い取る。
あれからふたりは帰ってしまい、お客さんが増えてきたこともあって、カウンター席に移動した。そして飲んだくれた私は、ぐでんとカウンターに突っ伏している状態。
今日実家で言われたことも相まって、なんだかよくわからないけど飲みたい気分になっちゃったのよね……。
なかなか帰らない私に付き合ってくれるのは、弥生ちゃんのみとなってしまった。
彼女は心配そうに私の背中に手をあてる。
「ろれつ回ってないけど大丈夫?」
「うふふ、へーきへーき」
「本当に? 私、もうすぐバスの最終出ちゃうから帰るよ?」