イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
腕時計を見て困った顔をする彼女に、私は手元にあったさっきとは別のグラスを持って、へらへらと笑いかける。
「らーいじょーぶ。このウーロン茶飲んだら私も帰るし~」
「あっ、それ隣の……!」
弥生ちゃんはなぜかギョッとして、焦ったようにこちらに手を伸ばしてきた。私は目をとろんとさせつつ首をかしげる。すると。
「これはウイスキーですよ、酔っ払いのお姉さん」
低くて滑らかな声と、私の右手に誰かの手が重なる感覚がした。
弥生ちゃんとは逆の、右隣の席にぐりんと首を捻ると、綺麗な顔が飛び込んできて目を奪われる。……しかし。
「いや、購買部の坂本 一葉さん?」
私の手から、そっとグラスを取り上げて微笑む男性。
その彼の顔をふわふわした脳でしっかり認識した瞬間、一気に良いが覚めた気がした。
「…………ぶっ、部長!?」
「えっ!?」
思いっきり身体を引いて叫ぶと、弥生ちゃんも驚いた声を上げた。
この人は、間違いなく営業部の坂本部長……!
何でこんなとこで会っちゃうの!? しかもこんな酔っ払っている時に! 部長のウイスキーをウーロン茶と間違えるとかアホすぎるし……。
目と口をぱかっと開いて固まる私の左隣から、弥生ちゃんが顔を覗かせて部長に話し掛ける。
「らーいじょーぶ。このウーロン茶飲んだら私も帰るし~」
「あっ、それ隣の……!」
弥生ちゃんはなぜかギョッとして、焦ったようにこちらに手を伸ばしてきた。私は目をとろんとさせつつ首をかしげる。すると。
「これはウイスキーですよ、酔っ払いのお姉さん」
低くて滑らかな声と、私の右手に誰かの手が重なる感覚がした。
弥生ちゃんとは逆の、右隣の席にぐりんと首を捻ると、綺麗な顔が飛び込んできて目を奪われる。……しかし。
「いや、購買部の坂本 一葉さん?」
私の手から、そっとグラスを取り上げて微笑む男性。
その彼の顔をふわふわした脳でしっかり認識した瞬間、一気に良いが覚めた気がした。
「…………ぶっ、部長!?」
「えっ!?」
思いっきり身体を引いて叫ぶと、弥生ちゃんも驚いた声を上げた。
この人は、間違いなく営業部の坂本部長……!
何でこんなとこで会っちゃうの!? しかもこんな酔っ払っている時に! 部長のウイスキーをウーロン茶と間違えるとかアホすぎるし……。
目と口をぱかっと開いて固まる私の左隣から、弥生ちゃんが顔を覗かせて部長に話し掛ける。