イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「一葉ちゃんの会社の方ですか?」
「えぇ、一応」
小さく頷いた部長は、腕時計を確認して、弥生ちゃんに微笑みかける。
「時間迫ってるんでしょう? 彼女は俺が責任持って送り届けるから、ご心配なく」
えっ、部長が!?
予想外の展開続きで、頭がうまく回らず言葉も出てこない。そんな私はさておき、弥生ちゃんは安堵の表情を浮かべる。
「本当ですか? 助かります~! 一葉ちゃんをよろしくお願いします」
部長に頭を下げた彼女は、私の耳に顔を近付け、明るい声色で言う。
「ごめんね、お先に。でも上司さんなら安心だね。超イケメンでうらやまし~♪」
「や、弥生ちゃ……!」
引き留められるはずもないけれど、私はすがりたい気持ちでいっぱいだ。
だって、坂本部長とふたりきりになんて、会社でもなったことがない。しかも、お互いにお酒が入った状態だし……なんか気まずい!
でも、そんな私に構っていられない弥生ちゃんは、さっさと席を立つ。「またゆっくり会おうね!」と、笑顔で手を振りながら言うと、足早にバーを出ていってしまった。
残された私に、部長はグラスを口に運びながら淡々と言う。
「友達困らせんなよ」
「す、すいません……」
おっしゃる通りで、私は頭を垂れた。
「えぇ、一応」
小さく頷いた部長は、腕時計を確認して、弥生ちゃんに微笑みかける。
「時間迫ってるんでしょう? 彼女は俺が責任持って送り届けるから、ご心配なく」
えっ、部長が!?
予想外の展開続きで、頭がうまく回らず言葉も出てこない。そんな私はさておき、弥生ちゃんは安堵の表情を浮かべる。
「本当ですか? 助かります~! 一葉ちゃんをよろしくお願いします」
部長に頭を下げた彼女は、私の耳に顔を近付け、明るい声色で言う。
「ごめんね、お先に。でも上司さんなら安心だね。超イケメンでうらやまし~♪」
「や、弥生ちゃ……!」
引き留められるはずもないけれど、私はすがりたい気持ちでいっぱいだ。
だって、坂本部長とふたりきりになんて、会社でもなったことがない。しかも、お互いにお酒が入った状態だし……なんか気まずい!
でも、そんな私に構っていられない弥生ちゃんは、さっさと席を立つ。「またゆっくり会おうね!」と、笑顔で手を振りながら言うと、足早にバーを出ていってしまった。
残された私に、部長はグラスを口に運びながら淡々と言う。
「友達困らせんなよ」
「す、すいません……」
おっしゃる通りで、私は頭を垂れた。