イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
何でここまで思うのかわからない。この部長様が、結婚をしようがしまいが、私には関係ないはず……なのに。
どうしてだろう。誰かと一緒に生きる幸せを、彼にもわかってほしいと思う。
部長の切れ長の瞳をまっすぐ見つめていると、彼はふいっと目を逸らしてシンクから離れる。
「……痒くなるような発言を並べるなよ」
「し、しょうがないじゃないですか! 心は乙女なんで」
淡々と言われ、少し熱くなっていた自分が恥ずかしくなって、冗談っぽく返した。
結婚したいと思う彼氏がいるわけでもないのに、ほんと何言ってるんだか……。
恥ずかし紛れに、残りのご飯を掻き込んでごっくんと飲み込む。そんな私のすぐそばに来た部長が、テーブルの角と、私が座る椅子の背もたれに手をついて囲った。
驚いて見上げると、彼はどこか挑戦的な瞳で私を見据えている。
「そこまで言うなら、俺をその気にさせてみろ」
「……え?」
よく意味がわからずぽかんとする私に、余裕そうな笑みを浮かべる口が、驚くべき一言を告げる。
「お前が俺に結婚願望を持たせてくれたら、考えてやってもいいぞ。婿の件」
…………えぇぇ!? 部長が、本当にムコ殿に!?
まさかの提案に、私は目を見開いて、思わず立ち上がる。
どうしてだろう。誰かと一緒に生きる幸せを、彼にもわかってほしいと思う。
部長の切れ長の瞳をまっすぐ見つめていると、彼はふいっと目を逸らしてシンクから離れる。
「……痒くなるような発言を並べるなよ」
「し、しょうがないじゃないですか! 心は乙女なんで」
淡々と言われ、少し熱くなっていた自分が恥ずかしくなって、冗談っぽく返した。
結婚したいと思う彼氏がいるわけでもないのに、ほんと何言ってるんだか……。
恥ずかし紛れに、残りのご飯を掻き込んでごっくんと飲み込む。そんな私のすぐそばに来た部長が、テーブルの角と、私が座る椅子の背もたれに手をついて囲った。
驚いて見上げると、彼はどこか挑戦的な瞳で私を見据えている。
「そこまで言うなら、俺をその気にさせてみろ」
「……え?」
よく意味がわからずぽかんとする私に、余裕そうな笑みを浮かべる口が、驚くべき一言を告げる。
「お前が俺に結婚願望を持たせてくれたら、考えてやってもいいぞ。婿の件」
…………えぇぇ!? 部長が、本当にムコ殿に!?
まさかの提案に、私は目を見開いて、思わず立ち上がる。