貴方が好きです。
-----5月後半…
テスト一週間前ということで、部活が休みなので
クラスメートとテスト勉強を教室でしていた。
…ちょっと遅くなったかも…
少し早歩きになりながら校門を出た瞬間
「好きなんだ!付き合ってほしい!」
え、なんつータイミングで…つかこんな所で…
校門の中からは確かに死角になっているが
校門を出てしまえば丸見えの所。
そしてこちら側を向いていた、告白をした男の人と目があってしまったわけで。
気まずい…そう思って後ろ姿の女の人を見てみれば、
何処か見覚えのある後ろ姿…
「あ、龍之介くん!今帰り?一緒に帰ろ!」
「え、あの七瀬先輩」
「あたしもこっちなんだ!」
振り返って驚いた顔で俺を見たと思ったら俺の腕をグイグイ引っ張る七瀬先輩。
え、あの人は…?
そう口に出せぬまま、先輩に腕を引っ張られて行った。