貴方が好きです。
その会話から数日後の話。
「よーっし、じゃぁ休憩ー!」
部長の号令が掛かり、少しだが休憩時間に入った。
7月という事もあり、大分暑くなってきたので小まめに休憩時間が設けられる。
「佐伯、七瀬はどうした?」
「あれ、さっき予備の道具取りに行くって…まだ戻って来てないですね。」
タオルで汗を拭きながら部長は顧問の質問に答えていた。
体育倉庫のはずなんでそんなに掛からないはずなんすけどねー、と部長は続けながらドリンクを飲む。
「龍之介、七瀬見て来てくんねーかな?」
「え?あ、はい。」
急に部長から言われ、
何で俺なんだろう、と嫌とか不満ではなく素朴に疑問に感じながらも
俺は体育倉庫に向かった。