貴方が好きです。
8月
高校1年生 8月…
8月に入り夏真っ盛りで長時間の部活は地獄になったこの時期、
来週には大会が始まる。
その為こんな地獄の中でも部員全員、
一生懸命部活に励んでいた。
「休憩ー!」
部長の号令を聞くと部員全員、
七瀬先輩からドリンクを受け取った後
木の日陰などに避難した。
「あっちぃー、溶けるー。」
「暑いって言うな、もっと暑くなる。」
「言わなくてもあちぃーよー…」
そう言いながらタオルで汗を拭く望月。
こんな中、来週試合すんのかよ…
俺も汗を拭きながら思っていたが
なかなか汗が止まらないので、
「顔洗ってくるわ。」
「おっ!いいね!俺も行く!」
「望月ー、ちょっといいか。」
2人で丁度水道に向かおうとした時、
顧問が呼ぶのが聞こえた。
望月は小さい声で、うぇー、と嫌な声をだしていたが、
悪ぃ行ってくるわ、と物凄く嫌そうな顔をしながら行ってしまった。
俺は望月を待ってるのもあれなので
1人で水道に向かった。