貴方が好きです。

9月

高校1年生 9月…




「はぁぁぁぁぁ、百合さん不足…」





長い夏休みも終わり、学校が再開して放課後の部活が終わって

2年の先輩方が帰った後の部室で横たわりながら泣く真似をしながら言う安来。






「確かに毎日と言っていい程会えてたんだもんなー。」

「新しいマネージャーの先輩も可愛いけど、やっぱ百合さんだよな!」

「あ、おれこの間廊下で百合さん見た。」






安来とその周りにいたメンバーが口々に好きな事を言っている。

3年生が引退し、2年生が中心になって部活をしてる今、

七瀬先輩が引退してしまったらマネージャーはどうするんだ、と皆心配していたが

しっかり者の七瀬先輩はちゃんと考えていたらしく、

部活の合間を縫って、新しいマネージャーを探してくれていたらしい。

ちゃんとその新しい2年生のマネージャーに仕事の引き継ぎもされていて

1年はもちろん、2年生も驚いていた。