貴方が好きです。
「遊びに来てくれないかなぁぁぁぁ。」
横たわりながら駄々をこねる子供の様にバタバタ手足を動かしながら言う安来。
周りも、来て欲しいよなー、と賛同の声を上げていた。
あの出来事は安来にも他のメンバーにも、望月さえも言っていない。
引退するまでも、勿論した後も七瀬先輩と喋っていない俺。
多分、顔を出しに来ないのは…俺に会うのが嫌だから、だと思う。
安来や他のメンバーにも悪いとは思ったが、
はっきり言って、次七瀬先輩に会った時どう接していいか分からない俺は
会えなくなったこの日々をホッとしていた。