貴方が好きです。
「悪ぃな、休みなのに俺達の為に集まってくれてー」
と最初会った時と変わらない爽やかな笑顔で部長が俺達に言った。
その瞬間煩かった部室はもっと煩くなって
思い思いに皆先輩方と喋っていた。
「うぃ、これ。龍が渡す色紙な。」
「え?2年の先輩が渡すんじゃ…」
「2年の先輩より3年の先輩のが多いからオレと龍も渡す事になったんだよ。」
ああそう…そんな話いつの間に…
と思いながら、渡された色紙を誰に渡すのか名前を見てみると
…え、七瀬…先輩。
色紙に書いてある名前を見て固まった俺は
望月に変えてもらおうと、
「おい、望月ー」
先程まで隣にいた望月はもう居なくなっていた。
周りを見てみれば3年の先輩と話しながらへらへら笑っていた。
あ…あいつ!絶対わざとだろ…。