貴方が好きです。
-----5月後半。
「何故学生は勉強をしなければいけないのか!」
「学生の本分だからな。」
「テストなんて…滅びてしまえ…」
テスト前という事で、授業は自習時間になっている。
あと何日かでテストが始まるっていうのに
望月はそんな事を言いながら勉強する様子もなく
机に頬杖をついてグランドを見ている。
「はぁ……彼女欲しい…」
「…その前にテストな。」
「はぁーあ!彼女欲しーいなー!」
「勉強しろ」
そう言って俺は望月の顔をノートで殴ってやった。
いって!オレの顔になにすんの⁉︎、という言葉を無視して勉強を続けた。