貴方が好きです。


そしてその放課後部室に顔を出すと

本当に後輩達が何人か集まってテスト勉強をしていた。




「あれ、龍之介先輩にもっちー先輩!どうしたんですか!」

「勉強を教えに来てやったんだよー」





そう言って笑いながら望月は1年の輪の中に入って行った。

部室の入り口に立ったまま俺は、

…帰ろうかな…そう思っていると、





「龍之介先輩、こちらどうぞ」

「え、ああ…うん。」






マネージャーの坂本さんに声を掛けられ

俺は言われた通りに坂本さんの隣に座った。

俺が座った後、坂本さんはにこりと微笑んで勉強を再開した。

他のメンバーもしてると言えばしているが

喋りながらとかなので全く集中していない。

よくこの中で勉強出来るな…と思いながら坂本さんの方を見ると

問題集を見て難しい顔をしていた。


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