貴方が好きです。

坂本さんは恥ずかしそうに視線を彷徨わせている。

…はい?今、俺って言った…?

つーか、皆の前でそれを言うとか正気かこの子は…

と俺も告白してきた本人と同じくらい視線を彷徨わせていた。






「いや、あの、坂本さん…」

「うおー!まじで!いいじゃん!」

「はぁ?」

「付き合っちゃえよ!」






はい⁉︎何言ってるんだこの安来と言う男は。

てか頼むから入ってくんな、話がややこしくなる!






「桃華ちゃん可愛いし付き合っちゃえよ!」

「あのな、」

「おめでたいな!良かったな!桃華ちゃん!」





人の話を聞けないのかこいつは!

勝手に付き合う方向で話進めてんじゃねぇぞ…





「お前、何言ってー」

「よろしくお願いします!」






そう満面の笑みで俺に向かって言ったのは

紛れもなく坂本さんで。

…え?いや、え…これって…