貴方が好きです。
何をしているんだあいつらは…
と思い、そちらに向かって行き
「おいお前ら、アップは終わったのかよ」
「おお!龍之介!百合さんが来てくれたぞ!」
「…あ…お久し…ぶりです」
2年の輪の中心には、
会いたくて会いたくて仕方がなかった、七瀬先輩がいた。
久しぶり…とぎこちなく笑いながら俺に返事をした七瀬先輩。
「今丁度お前の話してんだよ!」
「…俺の話?」
「お前が部長になって、1年生の可愛いマネージャーの彼女が出来たって話だよー!」
…は?
安来が笑いながら言った瞬間
俺は頭を鈍器で殴られたかのような衝撃を受けた。
七瀬先輩を見てみると苦笑いをしながら俺とは目線を合わさない。
…ああ、俺がちゃんとしていれば
こんな事にはならなかったし、
七瀬先輩にその表情をさせなくて済んだのか…