貴方が好きです。
「お前らアップまだだろ、さっさとしてこい。」
「うぃー。」
そう返事をして安来を含め、
七瀬先輩の周りに居た同期達はアップをしに離れた。
その場に残ったのは七瀬先輩とアップ終えた俺と望月だけだった。
俺はその場に居たくなくて
「悪い、ちょっと部室に忘れ物した。」
「え、おい!龍!」
望月にそう言い残し、七瀬先輩を見れないままその場を離れた。
もちろん部室に用は無い。
出来れば七瀬先輩と一緒に居たい。
先程見た、大学終わりであろう七瀬先輩は私服で少し化粧もしていて
在学中よりも綺麗で大人っぽくなっていた。