貴方が好きです。
5月
高校1年生 5月…
「じぁ、各自アップしとけよー!」
5月に入り、仮入部も終わり本入部になった。
運動すれば汗ばむ気温になった。
「あっちー、アップだけで汗かく…」
うぇー、と言いながら望月はタオルに顔を埋めていた。
俺は人より汗はかかない方だが、今からかくであろうと思い、
鞄からタオルを出そうと思ったが、
「あ、タオル…」
「ん?何?忘れた?」
「いや、持って来たはずだから、部室かも…取ってくるわ。」
「おー、いってらっさーい。」
望月に伝えてから、急いで部室に向かった。
部員は皆グランドでアップをしてるので誰も居ないと思った部室。
でも中から声が聞こえてきて…
「七瀬先輩…?」
「うわっ、びっくりした…!」