貴方が好きです。
「龍は卒業までに何か目標とかあんの?」
「…次七瀬先輩に会ったら、俺の気持ちを伝えたい。」
望月にはまだ、七瀬先輩との間に何があったか話していない。
でも俺の言葉を聞いて、そっか…頑張れよ。と言ってくれた。
この半年、色々考えてその結果に収まった。
七瀬先輩が俺の事を過去の事にしていても構わない。
それでも俺は今度こそ気持ちを伝えよう、と。
「つーか、望月っていつから気付いてたんだよ。」
「ん?んー、細かい事は分かんねーけど、
何かあったんだろうなーて思ったのは百合先輩が引退する一週間くらい前かな?」
七瀬先輩が引退する一週間前と言うのは
あの水道での出来事の事だ。
やっぱり望月、あの後水道に来てたんだな…と思っていたのが分かったのか
「何があったかはオレ知らねーよ?
でも一週間前くらいから七瀬先輩よそよそしかったからさ。」
「え、そう…だった?」
「つーかさ!この際何があったか全部吐け!」
そう望月に言い迫られ、俺はやっと全ての事を話した。