貴方が好きです。
「結局さー、卒業までに会えなかったらどうするよ?」
「ん?あー…」
はっきり言うと、そこまで考えていなかった。
なんとなく、そう、なんとなくだが
卒業までに一度くらいは会えると思っていた。
でも部活を引退してしまえば会える可能性が低くなる。
というか、会えなくなるに決まっている。
「佐伯部長に相談してみれば?」
「いや、いいんだよ。」
「え?」
「会えなかったら会えなかったで。」
そう言えば望月がニヤつきながら
そういう運命だから?と俺を馬鹿にしてきたのでケリを入れた。