貴方が好きです。
「迎えに行く。じゃぁ、後で。」
そう言った後、携帯を切った龍をにやにやと見てみれば
少し恥ずかしがりながらオレの事を睨んで、何だよ、と言った。
「今から会うのかよー。」
「バイトが終わったって言われたから…」
「ふーん…」
ずっとにやにやしてたのが気に食わなかったのか、もう行くぞ、と言って
席を立ってズンズンと先に行ってしまった。
その後ろ姿を見ながらオレは、幸せそうで何より、と思いながら席を立ち、
「龍、待てよー!」
オレも早く彼女見つけよー。
fin.
2016/04/06