Savior-社長は救世主-ⅱ
まさか…、変な汗が背中を伝う
『社長…ここって…』
「実家」
……あ、やっぱり。
…え?っ、てことは…
社長のご両親に会うのっ!?
『社長っ!!どうして言ってくれないんですか!私にもいろいろ準備があるんですよっ!』
『ハッ!こんな服で良かったですか?…いやいや、手ぶらじゃないですか!ダメですよっ!今から買いに行きましょう!早く引き返してください』
一人パニックに陥り、
社長の腕を掴んでいた
そんな私を見て、クククッと笑う社長
「澪、落ち着いて。まずさ、その社長はやめよう。澪が部下だって事はみんな知っているけど、家族に会うんだ。その時くらいは気をつけて呼んでほしい」
ほら、呼んでと
社長の腕を掴んだ私の手を
優しく上から自分の手を添えてきた