Savior-社長は救世主-ⅱ
いつか会う社長の両親は
どんな人だろう、と想像をしていた
仕事人間みたいな話を聞いていたから
怖いイメージで、厳つい感じなのかと思っていたら、ぜんぜん違った
『初めまして、澪です。ご挨拶が遅くなり、すみません』
本来パーティーの時に
挨拶をするはずだった
「いやいや、僕らも忙しくてね」
そう言いながら立ち上がる社長のお父さんはポッチャリとした体型で、優しそうなタレ目をしている
社長と斗真さんのお父さん…?
なんだか、似てない
「座りなさい」とソファへと案内され
私達は敏子さんが淹れてくれた
紅茶を飲みながら話をしていた
「親父、見た目こんなんだけど会社だとかなりの鬼社長なんだぜ?人は見かけによらずってやつ」
鬼社長?うそ?
こんな温厚そうなのに…
どうやらオンとオフをしっかり
切り替えをしているみたい