Savior-社長は救世主-ⅱ
聞いてるの?と
私の隣に座る社長
そして、だらけている私の身体を
抱き寄せて自分へと私を傾ける
『素敵な旦那様ですよ?』
私には勿体無いくらい、と
続けて言うが、社長は小さなため息をつき
「俺こそ。澪は俺には勿体無いくらい、いい女でいい奥さん。料理も俺好みで美味しい。洗濯掃除も、それ以上に気が利く。そして公私ともに俺のサポートをしてくれている」
そう言って、社長の手は私の髪の毛を耳にかけて私の頬に触れる
それって家政婦的な?秘書的なもの?
なら私じゃなくても、と思っていたが
そこで終わりではなかった
「俺は澪なしじゃ、生きていけない。澪が家に居てくれるから、身体も…心も休まる。澪が腕の中で眠ってくれるから、俺も安心して眠れる」
社長の手が…熱い
もしかしたら、私の頬が熱いのかも