Savior-社長は救世主-ⅱ
『社長、いい加減にしてください。いつになったら、ここの書類を片付けてくれるんですかっ?それに、そこ!応接テーブルなんですよ?社長の机ではありません!今日中に片付けてください!』
「…はい」
私に怒られ、シュンとなり
私が指した書類を片付け始めた社長
「…澪ちゃん、あまり怒らないで?あ、もしかして、また喧嘩した?」
優さんが気まずそうに私に聞いてきた
喧嘩なんかしてません!と
席を立ち、気分転換にコーヒーを淹れに
簡易キッチンへ向かった
喧嘩なんてしてない
その逆、最近はラブラブ
けど、それがいけなかった
寝不足3日目突入なんです
いい加減、眠らせて欲しい
「こもりー、たすけてー」
弱々しい声が聞こえた
行ってやるものかと思ったが
やはり、それは出来ないようだ
しかたない、と思いながら
社長の元へと戻った
私の姿を見ると、ニカッと笑う社長
あー、やっぱり私は社長が大好きだ
【完】