Savior-社長は救世主-ⅱ
番外編
とある日の喧嘩
「澪」
…、
「澪っ!」
ドン、ドンと乱暴に叩くドア
誰が開けてやるものかと
一人、ゲストルームのベットの上で
枕を抱きしめている
「澪、頼むから開けてくれ」
そんな私に、訴えるかのように
ドアの向こうで私に話しかけている絢斗
私…かなり不機嫌です!
かなり怒っています
なぜ、こんなことになったのか…
ことの発端は今日の昼間の出来事
今日は以前から進めていた新規店舗の
最終チェック日だった
私は業務的なこと以外はノータッチで
どこの業者が出入りしているとか
全く知らなく、まぁ知っていなくても
問題ないわけで…
社長である絢斗と優さんが
二人で取り組んでいたわけです。
それは、それで良かったのですよ
ですが、ですが…
今日の最終チェックから帰ってきた時
私は見てしまった…