Savior-社長は救世主-ⅱ



『ピザ、食べてよ。さっきの女の匂いが口に残ってるなんて、許さない』


そう言って、ピザの箱を絢斗の方へと押し付けた
3枚頼んだピザは
私が1枚のうち、半分しか食べていなく
2枚半が残っていた

意地悪半分、本気半分だ
私が黙って見ていると
絢斗は両手にピザを手にして
ばくばくと食べ始めた


見る見る無くなるピザ
だが、1枚半を食べ
残り1枚となった時、ペースダウン


お腹きついよね、辛いよね?
けど、私はそれ以上に辛い思いをしたよ?


私が飲んでいたウーロン茶を
絢斗へ渡すと、ウーロン茶を飲み干し
またピザを口にほおばる



ピザと格闘して1時間
やっと食べ終わった絢斗は
お腹を苦しそうに
口元を押さえていた


けど、私はそんなに優しい人間じゃない
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