Savior-社長は救世主-ⅱ
そんな絢斗の手を取る
『絢斗…仕事だからと言って、私以外の女に触られるのは嫌…、これって我儘?』
ガックリしていま絢斗は顔を上げ
ブンブン首を振る
「そんなの我儘じゃない!俺が気をつけなかったから…ごめん、澪」
『お付き合いもあるから、嫌って言えないのも…理解したい。けど…嫌なものは嫌。…理解ない彼女でごめんなさい』
公私混同はダメ、そんなのわかっている
わかっているけど…嫌なんだもん
「澪…、俺には澪以外オンナじゃないから。俺が欲するのは澪だけ」
絢斗が私を抱きしめようとしたが
バシッと手を叩く
『まだそこまで許していません』
そう言うと、またシュンとしてしまった
なんだか、やっぱり可哀想だ
『その匂い…私が洗います』
絢斗の手を取りバスルームへ歩き出した
絢斗は…あ、えっ?待って?と
顔を赤くして慌てている
これで仲直り…かな。