Savior-社長は救世主-ⅱ
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『……はぁ?』
言っている意味がわかりませんが?
私は眉間にシワを寄せている
だって、社長が言っている意味が全くわかりません
「いや、だからさ…やろうとしてた新事業さ……やめたんだ」
申し訳なさそうな顔をする社長
あれだけの時間を費やし
眠る時間も削っていたのにもかかわらず
やめたという報告をしてきた
『…今まで、どれだけ私がお二人の仕事をこなしていたと思いますか!?いつか私にも説明があるだろうと、ずっと耐えて待っていたんですよっ!!』
バン、とっ会議用のテーブルを叩く
ビクッと社長と優さんの肩が揺れた
「み、澪ちゃん、本当に悪いと思っているんだけど……、けど…」
『けど、なんでスカッ!?かなりの利益があがるだろうって話していたじゃないですか?増員する話、すっごい期待していたんですよ!?』
優さんの言葉も私の勢いで消してやった