Savior-社長は救世主-ⅱ


『…なんか、凄いかも』


ようやく口に出せた言葉に
社長は笑ってくれた


兄貴が猿なだけ、
そして、軽く斗真さんと奥さんのことを話してくれた


斗真さんがかなり惚れ込んで
政略結婚されそうになった奥さんを
手に入れたことと、レストランオーナーから大企業の副社長になった事を…



『社長?もし、両親から戻ってこいって言われたら…どうしますか?』



大手菓子メーカーの息子だ
絶対ないわけではない
万が一って事もあるだろう



「んー、ないな」


考える素振りだけして
即答する社長、けど直ぐに真剣な顔つきになり言葉を続けた



「けど…、親父が頭を下げてきたら、悩むかもしれない。その時は澪に相談する」


まさかの私?と驚いたが
社長の人生の中にすでに私がいるんだと
なんだかホッコリしてしまう
< 24 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop