Savior-社長は救世主-ⅱ
会場入りしてから1時間
まだ社長の両親には会えていない
安西先生にも会えた
安西先生との会食はまだ実現していない
社長と遠峰社長と三人での会食は実現した
もちろん、私のメールのお陰だ
「今度は小森さんも一緒に…もちろん、絢斗くんと三人でね」
安西先生もわかってくれている
私の容姿が遠峰社長のタイプって事を
さすがに1時間立ちっぱなしで疲れた
社長に断りを入れ化粧室へ向かった
「疲れた…」
鏡に写る私、
疲れた顔をしている、と思う
化粧を直す事より
そっちのほうが気にしてしまう
これから社長の両親に会うのに
こんなんじゃ、ダメでしょ
はぁー…、ため息をついてしまう
「あら、幸せが逃げちゃうわよ?」
そんな私に声をかけてくれた人
横を見れば、40代ぐらいの女性
口紅をひき、鏡を見て容姿をチェックしていた