Savior-社長は救世主-ⅱ


「女はね、ため息を吐くたびにシワが増えるっていうのよ」



…えっ?本当?
私はマジマジと鏡を見てしまう



「うふふっ、貴方はまだ若いから大丈夫よ。けど、ため息もつきたくなるわよね」


『私、こういう場所が初めてなんです。だから緊張しちゃって…』


あら、そうなの?と
ようやく女性の人と視線が合った


『あ、ご挨拶がおくれてすみません。小森澪といいます』


なんて失礼な事を、と頭を下げた
もしかしたら社長の知り合いの人、
もしくは、その人の奥様かもしれない



「澪さん?素敵な名前ね。私は京花」



京花さん…素敵な名前



『なでしこ、ですね!』



私の突拍子もない言葉に
京花さんはキョトンとしている



はっ、しまったと思ったが
京花さんは理由を聞いてくれた
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