Savior-社長は救世主-ⅱ
この顔をどうにかしたい
けど、何もしたくない
何もする気になれない
タオルを冷たくし
顔に乗せ、リビングのソファに寝転んだ
夕食が必要ないっと言われた以上
今日は何もしないと決めた
冷たいタオルが気持ちいい
そんなタオルに助けられる
タオルが涙を吸い込んでくれ
涙を拭く動作は必要ない
泣きたくて泣いているわけじゃない
わけがわからなくて…
どのくらい経っただろうが
冷たかったタオルも
全然冷たくない
また冷たくしようとキッチンへ向かう
ピンポーン、
客人なんて滅多に来ない
誰かと思いモニターを見れば、斗真さん
『斗真さんっ?どうしたんですか?』
「やっほ、澪ちゃん。近くまで来たんだけど良かったらお茶しない?」
斗真さんが何故来たのか、
そして、なぜ私を誘ったのか…