Savior-社長は救世主-ⅱ
『優さん、ごめんなさい』
澪さんがお風呂に入っている間
私は優さんに謝罪した
まさかこ藍さんがあんな怒るなんて思わなかった
「ははっ、藍は澪ちゃんが大事なんだ。だから絢斗にも容赦ないんだよ」
わかってあげて、と優さんは
なんだか嬉しそうだ
「けどね、澪ちゃん」
「絢斗は何故澪ちゃんが怒っているか、理解していないよ?絢斗に喧嘩したのか?って聞いたら、してないって。朝起きたら澪ちゃんが居なくてテンパったって」
それを聞くと、申し訳なく思う
説明しないのは悪いかもしれない
けど、言葉に出したくなかった
さっき藍さんに話して
少しは楽になったけど
社長に直接…言えない
『…今は無理です』
時間が経てば、ちゃんと話せると思った
だから藍さんの所に逃げてきたのに…